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幕間のメモ帳

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2005年 12月 29日

シアターX特別企画「舞踊家 檜健次の業績」

今年もあとわずかとなりました。
このブログを見てくださった皆さん、ありがとうございました。
来年もぜひ遊びに来てくださいね。

29日(木)、シアターX特別企画「舞踊家 檜健次の業績―VIDEO映写・討論により作品と舞踊創作法を検証する試み―」に参加する。

パンフレットからの抜粋。
        
シアターX特別企画「舞踊家 檜健次の業績」_d0003835_1961781.jpg


                 檜 健次 『舞踊論ノート』より

 最初の肉体の揺れ方が、次の運動を決定する。そして、
或る一つの運動の最後の動き方は、次に動く運動を誘導する。
 
 此れが、舞踊に於ける肉体の運動法の根本原理である。
 
 形の美は均衡の中にある。
 
 運動の美は流動の中にある。
 
 木の葉のそよぎ、水の流れ。等々、あらゆる自然現象には運動が伴う。
しかし、此の運動は舞踊ではない。
 
 空を飛ぶ鳥、地を駆ける獣、人間の歩行等々。
 あらゆる動物は、運動する。
しかし、此の運動も舞踊ではない。
 
 何かの思想と感情を表現せんとして、
人間が自分の肉体の運動によってそれを象徴したとき、初めて舞踊は生れる。
 
 初めに「運動」が生れる。
運動にはリズムと感情がある。
舞踊家の知性によって、思想をさえ象徴することがある。
 
此の、運動そのものゝ中にひそむ、
詩と音楽をとり出して運動に伴うことによって舞踊は独立する。
 
 自分の肉体を素材として、動くのであるから、舞踊は、
もっとも舞踊家の人間性を表現する。舞踊は絶対に嘘の云えない芸術である。

                             1948年(昭和二三年)蒼生社刊



では皆様、良いお年を。

by yugikukan | 2005-12-29 19:12 | ダンス


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