2009年 05月 25日
そういえば! 昔、アラブではガソリンより水の方が高値だったらしいのですが、現在の日本では、ガソリンは1リットル120円ぐらいですよね。 ところで、ミネラルウォーターですが、普通にコンビニで買うと、500ミリリットルこれも120円ぐらい。 つまり、かつては井戸からでも川にでもいくらでもあった水という自然の恵みが、アラブからわざわざタンカーで運んできたガソリンの半分の値段だということなんです。 でもダイエット効果などを謳った高いものだとガソリンとほぼ同じですよね。 水って、日本人には買うものという感覚は、以前はなかったはずなのに、いつの間にか買うものに。 それどころか、ガソリンの価格の5割ほどの高値が付いているんですね。 14日(木) 前進座公演 真山青果作「江戸城総攻」、松本清張作「左の腕」 於 国立劇場 中村梅之助さんの「左の腕」はー腹に落ちた役作りーという感じで感動。 無宿人つまり前科者の父親が、娘の祝言の場で、喜びを爆発させる演技は、大胆多彩な感情表現で、一言一言に温かみのある、まさに役者の至芸でした。「魚屋」のときも感じましたが、梅之助さんの世話物は天下一品です。泣けました。 「江戸城総攻」は、三部作の通しでの初上演ということで、貴重な取り組み。 真山青果作品は、取り組みがいのある台詞がありますね。難しい台詞を理屈だけにならないようにするハラの探りと行動の立ち上げが役者には必要で、志の高い戯曲。 嵐圭史さんの慶喜、時代の台詞回しに滅び去る徳川のお大名という感じがした。作者の論理的な台詞を構造的に組み立てていらっしゃったのはさすがです。 歌舞伎の大衆化を目指し、松竹の歌舞伎とは一線を引いている前進座の値段のつけられない一夜でした。
by yugikukan
| 2009-05-25 22:27
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