幕間のメモ帳

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2010年 04月 05日

青童舎 最後の日

【今週の観劇作品】
4月3日(日)THEATER THEATER presents 公演『コンクリート コンドル』作・演出:高梨由 於:ウッディシアター中目黒 
 

金曜日に、講師をする舞台演技クラスの発表会があった。演目は、フェルナンド・アラバールの「戦場のピクニック」半年間の稽古の成果、いつもながら、ハラハラドキドキの本番でした。ひと皮むけた人もいれば、思わぬアクシデントがあったり。

その発表会直前の火曜日夜から水曜日に掛けて、檜原村(ひのはらむら)に行きました。「青童舎」がなくなると連絡がったからです。
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檜原村は、東京都の多摩地域の西部にある、島部を除いた東京都における唯一の村で、村のほぼ全域が山間部、秋川の源流が流れ東京都下からは予想もできぬ風景が広がります。村といっても総面積は、世田谷区のほぼ二倍もあります。

その檜原村にある廃校を借り受けて、今から22年前、演劇や舞踊、音楽などの活動ができる施設「青童舎」が作られました。その発起人の方々に誘われ、発足当時から俳優、演出者として関りました。施設は合宿所としても活用され、多くの劇団、舞踊団、音楽集団、学童集団が訪れました。
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左の赤い建物が旧藤倉小学校「青童舎」
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教室に、手作りのベッドが五十床
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図工室はお風呂場に、山が眺望できるヒノキ風呂
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講堂は稽古場に、広々です
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廊下の右側には、食堂、キッチン、お手洗い、洗面所、左側が寝室。正面が玄関

当初は、村の方々との軋轢や産業のない地域で生活をどう成り立たせていくかなど、様々な問題が噴出、さらに都会の便利な生活が如何に体や心を貧困にしているのか痛感し、自然のなかで演劇を発想することの大切さや閉塞環境での集団維持の難しさなど、様々な事を勉強しました。

二、三年の間にメンバーも随分変わりましたが、私にとっては、20代後半から30代半ばまで続けられたそこでの演劇活動、演出修行は、今でも骨になり血になっています。

その後そこでは演劇活動はされなくなり、特定の人の保養施設となっていましたが、契約をこの三月に終了させ施設を村に返す、というのでそのあとかたづけで、時間をぬって足を運んだわけです。

最後の夜集まったのは、この青童舎の発起人の一人野崎章子氏、今は松本在住の演劇人堀内博氏とその友人、そして、遊戯空間でも活躍した井上義幸氏とその家族らです。
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恒例の、食堂での宴会は深夜まで続きました。
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by yugikukan | 2010-04-05 00:00 | 日記


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