幕間のメモ帳

yugikukan.exblog.jp
ブログトップ
2010年 05月 24日

三味線の音

【今週の観劇作品】

5月14日(金)こども劇場せたがや公演『父と暮らせば』作:井上ひさし 出演:佐々木梅治 於:北沢タウンホール 

5月20日(木)劇団前進座公演『切られお富』作:河竹黙阿弥 補綴:小池章太郎 演出:中橋耕史 出演:河原崎國太郎 嵐広也改め嵐芳三郎 藤川矢之輔 中村梅之助 山崎辰三郎 中村靖之介 津田恵一 武井茂 姉川新之輔 松浦豊和 柳生啓介 亀井栄克 寺田昌樹 又野佐紋 石田聡 松永ひろむ 松涛喜八郎 渡会元之 生島喜五郎 上滝啓太郎 中嶋宏幸 高橋佑一郎 嵐圭史 於:国立劇場大劇場

5月22日(土)劇団俳優座公演『沈黙亭のあかり』作:山田太一 演出:中野誠也 出演:中村たつ 中野誠也 遠藤剛 加藤佳男 早野ゆかり 瑞木和加子 佐藤あかり 松島正芳 谷部央年 蔵本康文 八柳豪 於:紀伊国屋ホール

5月22日(土)レクラム舎公演『ダルクの森』作・演出:喜一朗 出演: 鈴木一功 鶴忠博 北村魚 松坂わかこ 根本和史 宮島健 大久保了 土屋良太 狩野謙 光永勝典 竹石悟朗 政修二郎 中村卓也 於:スタジオAR



足が痛み出してから三週間、歩行はほぼ可能になったものの、いまだに痛みが残る。なかなか厄介だ。鎮痛剤が欠かせない。そのために飲酒ができず、もう10日間、禁酒状態である。これは私にとってかなり不健康な状態だといえる。

ところで、今週より五十の手習いをはじめた。能の稽古場に行かなくなって三年、何かやりたくて、むずむずしていたのだが、さていったい何をしようかと考えていた。

能の世界はこれからも自分にとって大切なものだが、師匠のいなくなった後、そこに無自覚に戻る事にはいささか抵抗を感じていた。

かといって何かそれに変わるものがあるのだろうかなどと、ウジウジ考えていたのだが、ふとしたきっかけで「新内」をはじめることにした。

三味線は、かつて青木雪絵が使っていたものが、部屋で埃をかぶっていたので、それを使うことにした。

「新内」は、

浄瑠璃の一流派で、鶴賀新内という人が1751年から1771年の間に、その美声によって人気を得、新内節を創始したといわれている。初期には歌舞伎の伴奏音楽として用いられたこともあるらしいが、早く素浄瑠璃に変化し、さらに「流し」と呼ばれる独特の形式を生むにいたったとのこと。

吉原を中心に街頭を一枚一挺で流す新内節は、その情緒纏綿たる語り口、遊女の心情をきめこまかに描いた曲の内容から、江戸情緒を代表する庶民的な音楽として知られるところだそうだ。その芸風は豊後節の影響をつよくうけ、また二代目鶴賀新内が美声によって知られた太夫であったこともあって、きわめて歌う要素のつよい浄瑠璃であるんだとか。

曲目には、義太夫節から借りた段物、遊里の情景や心中を描いた端物、滑稽を中心とするチャリ物があるが、新内として特に有名なのは端物である。「蘭蝶」や「明烏夢泡雪」はその代表曲。


能の稽古場は、建物に格式があり、いったんなかに入ると笛や鼓の音が響いてくる、そこは武家屋敷に赴く心持ちがある。

「新内」の今度通う稽古場は、商店街の中にある小さな和室で、師匠は女性、習っているお弟子も女性が多い(役者がもちろん多いのだが)。三味線の音は、町人、遊女の生活が滲んでくるようだ。


不勉強はいつものことだが、石の上にも三年で、とにかく続けてみようと思う。
[PR]

by yugikukan | 2010-05-24 15:03 | 日記


<< ひとやま越えて      一週間に四回、病院に行く >>