幕間のメモ帳

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2011年 05月 19日

南相馬にいく 3

南相馬についたのが、東京から出発して6時間半後。

途中、飯舘で迷ったのだが、やはり遠い道のりだった。

友人のYと再会。

無事でよかった。

懐かしい話を少しした後、津波被害にあった街を訪れる。


もはや言葉にはできない風景が、二ヶ月あまりたった今でもそこにはある。

道路は確保されているが、瓦礫となってしまったかつての町のなごり、破壊された生活がいたるところにうずたかく積まれている。

ものすごい臭いがしている。


画で見た風景が目の前に広がっているが、果たしてこれが現実なのか、にわかに受け入れがたい自分がいる。

SFXの映画を見る同じテレビに映し出されていた災害の映像。

その映像を私はいったい何を感じながら見ていたのだろうか。

フィクションとノンフィクションの境界があいまいになっている。

身体の痛みの痛みをどれほど感じ取ることができるのか、心の痛みをどれほど感じ取ることができるのか。


泥をかぶった新しい家々に骨だけになったビニールハウスを多く見た亘理、道路がガタガタになった相馬港、駅が流されホームをつなぐ陸橋だけが残っている新地、海苔の養殖が盛んだった松川浦。

その街のどこもが瀕死の動物のようにじっと黙って、苦しみに耐えているかのようだった。


そこにはどれだけの涙が、叫びがあるのか、もはやそれを聞きとめるだけの心と身体は僕はない。

言葉を失い、ただただ祈るばかりである。

何に祈るのか。


折れ曲がった電信柱がいくつも道路のわきに倒れていたが、その一方、新しい電信柱が、空に向かってまっすぐに伸び、泥の色をした道路に延々と続いている。

まだまだ先は長いのだが、小さな復興の兆し・・・。
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懸命な仕事が行われている。感謝。


私は今、ただ黙礼することしかできない。
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by yugikukan | 2011-05-19 08:52 | 日記


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