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幕間のメモ帳

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2011年 07月 02日

「つぶやきと叫び」追い込み稽古の稽古場は教会

新宿から中央線で30分ほどの立川駅からさらに南武線に乗って一つ目の西国立駅に降り、歩いて10分弱、のどかな風景の中に聖パトリック教会がある。

ここが1日からの稽古場だ。

ピアノのある広い場所を求めて、たどり着いた場所。

最後の晩餐の壁画を背景に語られる「詩の礫」は、とても深い祈りの気持ちを一同に与えた。



東北はものみな雪だろうか。
岩手県陸前高田では、おにぎり一個を四人で分け合って、一日を過ごしています。祈る。

東北はものみな雪だろうか。
山形の色々な街では、宮城県からのご遺体の火葬をしています。祈る。

東北はものみな雪だろうか。
津波の後で、妊婦の方が家族と一緒に屋根に居て、途方に暮れていましたが、水の上を畳が流れてきて、それにしがみついて助かったのです。祈る。

東北はものみな雪だろうか。
「僕は高台に立っている建物に居ました。車に乗っている人が流されていくのが見えました。その後、船が街にいくつも流されてきて、家をなぎ倒して、横倒れて、今も目の前にあります。」と年下の友人から聞いた。祈る。

東北はものみな雪だろうか。
石巻の避難所では、プールの水を湧かして、飲んでいるそうです。係の男の人はどこの世に、プールの水を湧かして飲んでいる人が居ますかって、泣いています。祈る。泣く。

東北はものみな雪だろうか。
南三陸では、全壊の家の周りで祖母の姿を探している家族がいる。祖母の財布のひもを見つけて、それだけで、みなで泣いて、喜んでいる。大事に、持っていこう。泣く。 

東北はものみな雪だろうか。
あるセブンイレブンの店長は、店を閉めることが出来ない、と言っています。「良かった、ここに居たの、生きてたの、嬉しい…」とみなで確かめ合う場所だから…。聖地。

「詩の礫」より

by yugikukan | 2011-07-02 08:18 | 日記


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