2011年 07月 09日
劇団銅鑼主催「継志ー板橋で戦争を語り継ぐ」の稽古が今日から始まる。 これは、劇団銅鑼の女優、長谷川由里さんが、劇団の地元板橋で何かを、と考えて立ち上がった企画だ。劇団は東上線上板橋駅の近くにある。ここに移って10年以上経過しているようだ。 私自身、もうかれこれ30年以上板橋に住んでいるから、板橋で何かをしたいという気持ちはすでにあった。 劇団の制作、平野真弓さんが、そんな私たちを引き合わせてくれて企画が動き始めてのは、今年の初め。 ところが、3月11日、あの震災である。 板橋区民の方が書かれた戦中の体験をつづった手記を中心に構成するはずだったが、震災直後、この企画は色あせたものに感じられてしまい、企画そのものを考え直したほうが良いのではないか、と悩んだこともある。 しかし、よく読んでみると、そこにつづられた厳しい体験の数々は、まさに東北で苦しむ方々の姿に重なるものだった。 何気ない日常が壊れた時に顔を出す、非日常の恐ろしさ。 戦争や災害など人災であれ天災であれ、亀裂の入った時間を生きる人々の苦しみは、涙は、どんな時代においても通ずるものがあるのだろう。 この公演には、劇団銅鑼などの俳優と、板橋在住の公募で集まった一般市民の方々の共同作業となる。 どんな仕事になっていくのか、今、体に心地よい緊張感が広がっている。
by yugikukan
| 2011-07-09 11:57
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