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幕間のメモ帳

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2011年 07月 27日

放射能がまだ降っています

「継志ー板橋での戦争を語り継ぐ」の稽古場での出来事。

作家の櫻井唯雲さんがガイガーカウンターを持ってきた。
知人に借りているとのこと。
放射能がまだ降っています_d0003835_975267.jpg

劇団の庭で測定。
放射能がまだ降っています_d0003835_982081.jpg

すると、「0.2マイクロシーベルト」が出る。

行政の発表よりもかなり高い数字。
確かこの日の新宿の数字が「0.05」ぐらいだったと思う。

実に4倍の数値なのだ。

しかも、「0.05」は大気中の測定値。
放射線物質は、地面に残留するから、「0.05」を鵜呑みにはできないだろう。

人間は地球上のどこに住んでいても常に放射線を浴びているし、人体は年間およそ2.4ミリシーベルトの自然放射線に常にさらされているといわれている。

また「0.2マイクロシーベルト」を24時間、仮に浴び続けると、1日あたり「4.8マイクロシーベルト」。それを年間に換算すると、「1752マイクロシーベルト」=「1.752ミリシーベルト」=「0.001752シーベルト」となる。

政府は年間20ミリシーベルトを基準にしているから、これは一見安全かと思われる数字だ。

だが、政府見解はさておき武田邦彦氏によると、学者の間では、年間1ミリシーベルトで、5000人にガンが発症するとのこと。

そうすると、先の計算の数値は大きめに見積もっているとはいえ「1.752ミリシーベルト」は十分危険な数値なのだ。



放射能がまだ降っています_d0003835_1041070.jpg
昨日、毎日新聞夕刊に「つぶやきと叫び」の記事が出た。これはかの公演の演劇的側面が評価されたことになるのだが、その舞台で取り上げた問題はいまだに解決されていない。いや、人々の危機感が緩み始めている今、むしろ危険は忍び寄っていると思われる。

「つぶやきと叫び」は、舞台を作った関係者ならびに観客の皆様に、この事態を記憶するための心の楔(くさび)になっていると思うのだが、これからもその楔を胸中に秘め、世界を見続けなければいけない。

by yugikukan | 2011-07-27 09:54 | 日記


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