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幕間のメモ帳

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2011年 10月 09日

そしてまた人生のコーナーを曲がる

【最近の観劇作品】

9月10日(土)高木尋士主催 見沢知廉七回忌追悼公演『天皇ごっこ~蒼白の馬上 1978326~』原作:見沢知廉、脚本・演出・美術・選曲:高木尋士、出演:加藤翠、清水周介、千賀ゆう子 ほか 於:APOCシアター

9月22日(木)劇団俳小公演『プラトーノフ』作:チェーホフ 台本:早野 寿郎、ウラジーミル・ベイリス 演出:ウラジーミル・ベイリス、出演:渡辺聡(俳優座)、早野ゆかり(俳優座) ほか 於:シアター× 

9月23日(金)現代制作舎公演『心の旅路 ~大桜剣劇団より~ 』作:高田保、台本・演出:松熊信義
出演:増山浩一 ほか、於:銀座みゆき館劇場


中津川での『仮名手本忠臣蔵』が終わり、もう三週間が経過しようとしている。数日前に参加メンバーで慰労会を行った。久しぶりに集まったメンバーと歓談し、再会を誓って別れたのだが、今回の作業は、演出家としてのマネージメントに不満の残る結果となったことは否めない。
この大きな作品に取り組むには、その準備に欠けた。ゆえに稽古の進行をテンポよく展開できなかったことが悔やまれる。
昨年の『絵本太功記』では、参加者全員で文楽の映像資料を視聴し作品の世界観にあらかじめ精通していたことも実際の稽古では大いに役立った。今回もDVDを稽古場で観ることは観た、全11段を。しかし、もっと早く観ておけばよかった。
稽古場のマネージメントが良好でないと俳優と演出家、あるいは俳優同士に溝が出来てしまうこともある。本番一週間前にこの膨大な本編の上演をあきらめ、解説と名場面の抜粋のみの上演を俳優たちから提案され、大いに困惑した。しかし、テキストレジを進め、本番では、全11段(道行の8段目を除く)を上演、しかも原作のストーリー展開を損なうことなく1時間45分で上演したことは難作業だったが、意義のあることだったことには変わりない。
結果、参加俳優たちに助けられた上演だった。特に苦しい状況を理解して、奔走した秋葉舞滝子君には苦労をかけた。感謝したい。

中津川から1週間後の24日、25日、日本演出者協会主催の「日本の近代戯曲研修セミナー」に足を運ぶ。
今回の課題は「長谷川伸」。「瞼の母」を協会若手の御笠ノ忠次氏が、「刺青奇偶」を福田善之氏が演出した。
「忠臣蔵」メンバーの青井陽治氏、洪明花氏も「瞼の母」に参加。両作品とも長谷川伸への興味をかきたてるものだった。

その1週間後の30日には、新内の本番。新内幸照先生のてるてる坊主の会。そこでは名作「蘭蝶」の通しと「瞼の母」が語られる。二週連続の「瞼の母」はなかなか楽しかった。長谷川伸の文体、そしてそこに根ずく精神はリーディングとしても新内としても壊れることなく立ち現われている。戯曲の言葉はこうありたいものだ。「蘭蝶」では狂言方をお恥ずかしながらつとめ、圻を打った。なかなか難しくお聞き苦しい部分もあったのでは。

10月3日は、講師を勤めるスクールで、半年に一度の発表会。今回は「ブンナよ木からおりてこい」に取り組んだ。半年の間、この作品の死生感を通じ、震災以後の私たちは舞台の上で何ができるのかを考えながら稽古に臨んだ。二本ロープと俳優の身体だけのシンプルな舞台構成は気に入っている。俳優の戯曲の読み取り方、キャラクター作りに課題を残した。私自身の方法の検討が必要だろう。

翌4日、50歳になる。40歳とは全く違った感触。自分の事はさておき、この響きには何か重みを感じてしまう。
実際そうなのだろう。勤めにでれば定年というゴールがもう見え始めているだろうし、一般的な結婚適齢期に結婚していれば、子供が自立し、早ければ孫ができていてもいい年だ。
そんな年齢にも関わらず、当の私は・・・。

ようやく結婚、仕事もまだまだ半人前だ。いや言うまい、自ら選んだ道を邁進するしかないのだ。

ある戯曲賞に「隅田川の線香花火」を応募したことは先に書いたが、これが応募作60本の中から、最終審査の5本に残った。ほぼ初めてともいえる長編戯曲が、そのようになったことはうれしいことだ。そろそろ最優秀作品が決まる時期だ。

先週発売になった週刊新潮の「結婚」というページに私と妻翠が取材され掲載されている、しかも今、コンビニや駅の売店に並んでいるのだ。1ページに私たちの写真と現在の仕事、出会いのいきさつなどが書かれている。
詳細において事実と異なる部分もあるが、ともあれ、体温の上がってしまう今日この頃。

来年一月に開催の日本演出者協会主催の第二回日韓演劇フェスティバルの企画運営作業が、加速してきた。頭の中が嵐の様相になってきた。

10月29日に、一人で語って、歌って、演じる「神様の鍵束」の稽古も佳境。ピアニストとの掛け合いがどうなるか、こちらも稽古は白熱してきた。一日一回だけの本番、売り切れ必至です。ご観劇希望の方は、お早めにご連絡ください。(遊戯空間ホームページからメールで申し込めます)

そんな一か月。更新されていないページにお越しくださった方々には、ブログの更新が遅れたこと、お詫びします。

by yugikukan | 2011-10-09 07:45 | 日記


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