幕間のメモ帳

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2012年 03月 24日

震災後、一年・・・

【最近の観劇作品】

3月23日(金)ドアーズ公演『朝に死す』『葉っぱのフレディ』作:清水邦夫、レオ・バスカーリア、演出:福沢富夫、於:銀座みゆき館劇場 

3月21日(水)メガバックスコレクション公演『HOTEL CALL AT』作・演出:滝一也 於:阿佐ヶ谷アルシェ 

3月19日(月)劇団花鈴&演劇工房 GrowthRing公演『石灯る夜』作:中澤日菜子、演出:近藤妙代、、於:遊空間がざびぃ

3月10日(土)劇団銅鑼公演『砂の上の星』脚本:いずみ凛、演出:木村早苗、於:スペース雑遊

3月10日(土)梅左事務所『藤戸 唄浄瑠璃狂言』作・演出:堀川登志子、於:シアターⅩ

3月9日(金)劇団鈴木秀暢『昨日と今日の果て』作・演出:鈴木ヒデマサ 於:ひつじ座

3月4日(日)東京アンサンブル『荷』作:チョン・ボックン、演出:坂手洋二 於:ブレヒト芝居小屋

3月2日(金)龍昇企画『バウンティフルへの旅』作:ホートン・フート、翻訳・演出:栗原崇 於:スペース雑遊

2月26日(日)テラ・アーツ・ファクトリー『最後の炎』作:デーア・ローアー、構成・演出:林英樹、於:dー倉庫

2月24日(金)わらび座『ミュージカル アテルイ 北の耀星』原作:高橋克彦、脚本:杉山義法、演出:中村哮夫、於:新宿文化センター 大ホール

2月19日(日)東京ハイビーム『オー・マイ・ゴースト』作・演出:吉村ゆう 於:MAKOTO シアター銀座


3月17日(土)、18日(日)。
仙台で「詩×劇 つぶやきと叫び」を上演する。
和合亮一さんが、ツイッターに、つぶてを投稿しはじめて、一年後にあたる、一周年に被災地での上演。
東京の俳優とゑ仙台の俳優による合同公演。

長い間、仙台の演劇人との交流を続けてきた千賀ゆう子さんとTheatre Group“OCT/PASS”の石川裕人さんの声掛けで実現した企画です。
仙台で活躍する、劇団I.Q150の丹野久美子さん、SENDAI座☆プロジェクトの樋渡宏嗣さん、渡部ギュウさんらが参加しました。(Theatre Group“OCT/PASS”絵永けいさんは、本番直前に入院し参加できなくなってしまいました)

2月中旬から毎週末、仙台に行き、稽古をしました。但し、演出の私だけ。東京、仙台での稽古は、ともに代役をたてて、行いました。
しかし、仙台に行くたびごとに雪が降り、高速バスを使った日、5時間の行程が10時間かかってしまった日もあったりして、なかなか苦労しました。石川さんら仙台の方々には、「雪男」呼ばわりされてしまいました。

さて、この作品は、いまだ解決をみない震災を扱っている作品だけに観客の方々の反応も非常にストレートです。
昨年の東京での公演の際にもありましたが、この作品がもっている一種の代弁作用によりカタルシスを得たという評価、災害当時を記録する価値などが、肯定的な評価としてある一方、傷ついた心の癒えぬ方々に対して追い打ちを掛けているとの批判的な意見もありました。

東京公演では、和合さんの個的な視点に違和感を感じる方もいた。「実際はそんなんじゃない」という声。今回は、そういった意見は少なかったような気がします。構成上、和合さんの視点であること明確にしたこと、また、震災一年たって和合さんの言葉がある種の普遍性を獲得し始めているということもあるかもしれません。

今回の仙台公演で、東京の者に震災の苦しみがわかってたまるか、という厳しい意見がありました。

逆に、この作品は、ぜひ継続するべきだという意見もありました。
特に被災地にほど遠い西日本で上演をすべきである、という声。

「認めたくないけど認めるしかないんでしょうね」

つぶてのなかにこういう一節がありますが、放射能、津波、余震の被害に苦しむ東北の方々のやりきれなさ、いらだちは、こういったねじれた言葉にあるのでしょう。

「詩×劇 つぶやきと叫び」は、当事者としては、受け入れがたい部分もあるが、様々な想いを代弁しているところもあり、だからこそ、被災地ではない他でやってほしい、そうすれば応援するよ、といった心情でしょうか。

震災直後、生まれたこの作品は、機会と場所を変えて、問われ続けなければならない作品なのかもしれません。

その土地その土地での評価は、震災の実感を映し出す鏡となって、私達作り手にも反射してきます。それが社会を映し出す鏡と考えることもできるかもしれません。
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by yugikukan | 2012-03-24 09:24 | 日記


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