幕間のメモ帳

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2015年 06月 02日

朗読劇『継志』其の四~沖縄の地上より~ 初日

d0003835_10574413.jpgd0003835_1058658.jpg『知る沖縄戦』という補助教材をご存知だろうか。
コンパクトサイズでカラー12ページ。ひめゆり学徒隊や集団自決、対馬丸撃沈。多くの住民が巻き込まれた地上戦の悲劇を伝える証言を中心に、Q&A方式の解説、沖縄出身の女優二階堂ふみや腹話術師いっこく堂のメッセージなどで構成されている。「沖縄戦」について非常によくまとまった資料だ。

http://www.asahi.com/special/nuclear_peace/shiru/

朝日新聞社が発行し、昨年夏に希望する中学校・高校や個人に38万部が無料配布された。12月頃に、大阪の学校でこの資料を使った修学旅行前の授業があり、ある生徒がそこに記述された残虐さなどに疑問をもち、親に相談したところ、この父兄が学校に抗議し、回収となったようだ。この回収問題は、国会でも取り上げられ、『知る沖縄戦』は、不適切で偏向しているものというレッテルを貼られてしまった。

 戦後70年の今年、時代が一巡りするように、戦争の体験を語ってきた語り部たちも引退の時期にさしかかっている。「沖縄戦」の象徴的存在となってきた「ひめゆり学徒隊」の生存者らが建てて運営してきた「ひめゆり平和祈念資料館」の語り部の講話が、今年3月に終了した。語り部は21人が引退し、9人が他界していた。86歳から89歳の9人が残っていたが、4月以降講話の予約は受け付けないという。
 「戦争」の悲惨さを知る者がどんどん日本からいなくなってきている。そのため、昨今の風潮として、「戦争」を政治経済の立場で客観的に語ったり、先の「戦争」を正当化し、国民の意識を鼓舞したりするような言動をしばしば耳にする。そして、「平和」の二文字を口にすると、幼稚な夢想家、あるいは、「自虐史観」で日本をダメにする輩といった扱いを受けたりすることもある。
 
長谷川由里さんが企画したこの『継志』というシリーズは、今回四回目を迎え、戦争手記や証言を構成し上演してきた。台本作成のため、あらためて戦争の手記や証言を読んでみると、そこで繰り返し訴えられていることは、戦争は絶対にいけない、というメッセージだ。戦争は民衆に多大な犠牲を強いることになる。沖縄戦では、「鉄の暴風」とまで形容された砲弾の雨を浴び、捕虜になれば米兵に非人道的な目に遭うと妄想して「集団自決」に追い込まれた。これらの体験を当事者に代わって声を発し続けなければならない。「平和」な時代を希求し、「命どぅ宝(ぬちどぅたから)」を心に刻んで。(公演パンフレットより)
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by yugikukan | 2015-06-02 10:50 | 日記


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