幕間のメモ帳

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2009年 05月 26日

依存症

携帯依存症って結構多いですね。

街を歩いていても、電車に乗っていても、一心不乱に携帯の画面に見入っている人、大勢います。

必要にかられてメールを打っている人もいるのでしょうが、そうでなく、無意識のうちに携帯に手が伸びて、
ぼんやりと当てもなく、用もないのにメールを打ってしまうなんてことになっているのでしょうね。

この依存症って、心の隙間をうめたり、何かの不安から逃避するためにしてしまうような気がします。


私かつて、タバコを吸っていました。

高校生の頃から、まあ、なんとなく大人の世界に近づいた感じがするからでしょうね、そんな軽い気持ちからはじめて。

でも、ニコチン中毒になって、吸い続けなくてはいられなくなっているのですよね、いつの間にか。

20代では、芝居の演出なんてものをはじめて、そのときは、ほとんどチェーンスモーク状態、一日に3箱ぐらい吸ってました。


その頃、アルバイトで一日中、街に立っている仕事をした時、どんなタイミングで、タバコを吸いたくなるか、自己観察したことがあるんですが、

慣れない上司が話し掛けてきたとき、、心に不安を感じたときに、それを緩和しようとして吸いたくなることが多いと分かったんです。

演出しているときも、喫煙しているときは、問題を解決しているときではなく、解決策が見つからない行き詰まりから、その緊張を緩和するために吸っているんですよね。


喫煙が習慣となってしまうと、簡単にはやめられません。


でも、私は30歳のある日、ピタリとやめることができたんです。

二つの要因がありました。

病院の壁に貼ってあった「喫煙者の肺」の写真を見たときのショック。これはもう本来赤や白の色彩が基調となっている肺の色が、タールで汚れて真っ黒になっている写真でした。
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かつて、窓ガラス清掃のアルバイトをしたときに、オフィスの窓を洗うとその水が真っ茶色になってしまうのを見て、タバコの煙というのは、壁さえもそんな色にいてしまうのかと驚きましたが、そのタールが水分を含んだ内臓に付着したら・・・・。

病院の壁の写真のイメージが、喫煙者のいる窓の汚れと重なり、自分の肺もああなっているのかと恐ろしくなりました。


もう一つの要因は、・・・ちょっと恥ずかしいんですが、もう時効だから、言っちゃいましょう。

当時、彼女ができたんですが、もうお金がなくてお金がなくて、ジリ貧だったんですね。

で、ある日、6歳年下の彼女に、思わずタバコ銭をねだろうとしてしまったんです。

でもその言葉が咽喉まで出掛かって、ふと思ったんです。

ここでそれをしたら、人間的にやばい、と。年下の彼女にそんなことをしなければならなくなるようなタバコは一切やめて、彼女のためにもっと稼げと。


そこで、自分を試してみたんです。

本当に彼女を愛しているのなら、タバコをやめろ、やめることができなければ、彼女を本当に愛しているとはいえない、だから、別れろ、そう自分に問いかけてみたんです。


ピタリと、たばこをやめることでができました。

うそみたいな話ですが、本当です。

世の中には、禁煙グッズが店先をにぎわしていますが、ニコチン中毒も精神力である程度、克服できるとおもいました。まあ、個人差はあるのでしょうが。


それで心の依存状態からは脱したんですが、しばらくは体が、ついついニコチンを要求します。

そんなときは、イメージトレーニングで乗り越えました。

喫煙衝動が出たら、水を飲むんです。

それもかなりな量をゴクリゴクリと。

そしてそのときに、あの写真の肺を思い浮かべ、水分が肺を洗っていくイメージをもつんです。

すると、喫煙衝動がおこるたびに、水を飲んで、肺の汚れを洗い流していく作業が楽しくなってくる。

それを繰り返していたら、いつの間にか、喫煙衝動がなくなり、完全に、タバコからは開放されました。

それとタバコを吸いたくなる環境からも、距離を置いたこともよかったですね。

喫煙衝動から開放されるまでは、喫茶店には行かないようにしました。

やはり、周りでプカプカされると、つらいものがありますから。


世の中、見渡してみると、いろいろものに依存しながら生活しているような気がします。

それは自分の意思に関わらず、商品というものの販売戦略のなかで、心と体が慣らされてしまっていることも多々あるわけです。

そういったことから、自分を解き放つこと、自分の欲望はどこからやってくるのか、そういったことへの関心を持ち続けること、忘れたくないと思います。

奴隷になりたくないから。
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by yugikukan | 2009-05-26 10:52 | 日記


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