幕間のメモ帳

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2009年 05月 27日

事件

私は普段、とある芸能プロダクションでタレントの演技レッスンをしています。

エイジレスクラスという40代以上の中高年クラスに昨年いた、50代の男性が、

な、な、なんと

殺人を犯し、指名手配され、数日後に自殺していたのです!

【宇都宮の男女殺傷 元交際相手の男を指名手配】

【指名手配の男、自殺か 宇都宮の男女殺傷事件】

今年の2月ごろに宇都宮でおきた事件で、新聞、テレビでの報道もあったようですから、ご記憶の方もいるでしょう。


2月下旬というと、韓国現代劇ドラマリーディング「凶家」の稽古がはじまったころで、頭はそのことで一杯だったために、ニュースを見逃していました。それをたまたま、昨日知ったのです。

その男性は、顔があの「蜷川幸雄」に似ていたので、私は「ニナガワさん」と呼んでいました。顔は恐いんですが、気の弱そうなシャイな性格の方でした。

年上とはいえ、自分のクラスにいて指導した生徒が、事件の加害者として顔写真が載り、記事になっているのには、衝撃を受けます。

しかも、レッスンの教材は、シェイクスピアの「マクベス」二幕二場、マクベスがダンカン王を暗殺した直後の場面でした。

マクベスが血にまみれて犯した罪を嘆く場面は、実際の事件の凶器も刃物で、被害者は刺殺されたということなので、もうこれは洒落になりません。 



なんだ、あの音は?

どうしたというのだ、おれは、どんな音にもびくつくとは?

なんという手だ、ああ、おれの目をえぐり出す気か。

大ネプチューンの支配する大洋の水すべてを傾ければ、

この手から血を洗い落とせるか?いや、この手がむしろ

見わたすかぎり波また波の大海原を朱(あけ)に染め、

緑を真紅に一変させるだろう。
                        (小田島雄志訳)




病に倒れたり、自殺という形で人生の幕を引いてしまった方は、今までにいましたが、殺人を犯してしまった方は、おりませんでした。


裁判員制度。

ありえないことですが、もし、この事件を私が裁くことになったら、・・・。

殺された方、重傷をおわれた方、そして、生徒だった「ニナガワさん」

一人ひとりの人生、命の重さを思うとき、ただただ言葉を失ってしまいます。
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by yugikukan | 2009-05-27 10:37 | 日記


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