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幕間のメモ帳

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2005年 05月 10日

俳優座公演「春、忍び難きを」

9日(月)、俳優座公演「春、忍び難きを」を観る。昭和二十年八月からの数年を、山間の村の旧家で暮すの三人の女のモノローグで、季節の農作物や植物の便りと世相を交えながら進行していく。社会の変動がこの村にもゆっくりと足跡を忍ばせていき、戦前の人間観が変化してゆく。ドラマは、チェーホフの「桜の園」やシェイクスピアの「リア王」を思い出せるエピソードも。村の農業の様子を映像で見せ、場面転換でお神楽風の踊りが、大地に根ざした村の地域性を感じさせる。装置は、俳優座の舞台にいっぱい飾りで玄関と土間と上がり間を作っていた。立ちはだかる高い壁がパネルに着色しただけの状態。桟や柱や窓などで凹凸をつけて、装置にリズム感を与えれば、もう少しドラマが立体的になったのではないだろうか。のっぺりした壁を前に、俳優の演技が遠く感じられた。

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# by yugikukan | 2005-05-10 22:12 | 演劇 
2005年 05月 10日

ASC公演「リチャード三世」

5月8日(日)、アカデミック・シェイクスピア・カンパニー公演「リチャード三世」観る。テンポの速さ、スタイリッシュな舞台構成などでつづる2時間あまり。俳優のテンションは高いが、肝心のドラマが見えにくい。息の上がった台詞が多く、俳優全般に呼吸法の不備を感じた。やはりシェイクスピアの台詞を支えるだけの息の深さが欲しいところ。赤い舞台、ベンチ数脚のみの視覚的要素での演出はよかった。殺された人物の生首(ベンチにあごを掛けた状態)がリアルで怖い。

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# by yugikukan | 2005-05-10 00:05
2005年 04月 16日

北九州芸術劇場プロデ゙ュース公演「ルル~破滅の微笑み~」

16日(土)「ルル」世田谷パブリックシアター、観る。コンテポラリー・ダンスや映像を取り入れた演出がおもしろかった。オペラにもなった「ルル」の焼き直し。魔性の女に翻弄され、命をさえ落としてしまう男たち。だが、それは、男の宿木とならなければ生きていけない哀れな女の運命も透けて見えてくる。ラスト、娼婦に成り下がったルルが、19世紀末、ロンドンを脅かした切り裂きジャックの刃に命を落とすことからも、ルルという女の栄光と挫折が際立つ。やや視覚的な要素のおもしろさに、頼った印象を受けたが、3時間を越す上演時間(休憩含む)、楽しめた。

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# by yugikukan | 2005-04-16 23:58 | 演劇 
2005年 04月 12日

劇団東演公演「フィラデルフィアへやって来た!」

10日(日)劇団東演「フィラデルフィアへやって来た!」(初日)を観る。アイルランドの青年ガーのアメリカへの旅立ち、故郷、親からの自立、そんなモチーフに内面のガーを顕在化させて、主人公の心の葛藤を描く。内面のガーと実在のガーがともに自室に戻るところで、実在のガーは、ドアからはいり、内面のガーは壁を通り抜けて(セットで壁が省略されている)、同時に部屋に入る演出が、楽しかった。ただ、アイルランドの青年の状況が、今を生きる私たちの問題となっていたかどうかは、?
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# by yugikukan | 2005-04-12 02:12 | 演劇 
2005年 04月 05日

シアターX公演「母アンナ・フィアリングとその子供たち」

シアターX、二年がかりのブレヒト演劇祭「母アンナ・フィアリングとその子供たち」を観る。大小さまざまなトランクを使った演出、装置と衣装に工事現場のイメージを重ねた。舞台センターの天井からつるされたロープに、トランクをつけて、遊園地の遊具のような風情で俳優が舞台をぐるぐるまわり、家族の旅路を表現する。好きな演出だった。そのロープは、ラストおしの娘が町に警告するために屋根に上って太鼓を叩くシーンの、屋根にもなる。兵士に撃ち殺された娘はそこに逆さづりに状態になる。劇的なシーンだった。ダンス、音楽と空間に嗜好凝らした仕掛けが満載で空間は充実しているが、その分、この作品のテーマでもある母という実態がもうひとつ浮かび上がってこなかった印象。吉田日出子さんが母を演じる。

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# by yugikukan | 2005-04-05 23:31 | 演劇 
2005年 04月 05日

前進座公演「息子 玄朴と長英」

4日夜、前進座公演「息子 玄朴と長英」観る。「息子」は日本語の台詞とその行間の間合いがとてもきれいだった。番やで親子が対面するが、なかなかお互いが、気づかないというところに、戯曲の、そしてこの作品を演出する際の課題を感じた。「玄朴と長英」は、いままでに何度か見たことがあったが、俳優に存在感の大きさがあり、古典とも向き合う前進座ならではのよさが出ていたと思う。男同士の、自分の立場を守るために友を虐げるほどの嫉妬心。虐なければ自分が崩れてしまうような価値観の違い。人生に何らかの挫折感を感じたことがあれば、心打つ男のドラマだ。上演が繰り返されるのも納得できる優れた戯曲だと思う。個人的な好みでは、シンプルな中に親子の情愛を描いた「息子」に軍配を上げたい。
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# by yugikukan | 2005-04-05 02:04 | 演劇 
2005年 04月 04日

1176エグリントン公演「ナイヴェテ」

2日(土)夜、1176エグリントン公演「ナイヴェテ」麻布diepratze、観る。「型を破壊し、空間と言葉と光と音と物質、すべての要素を同等に表質させ、触れるあなたの身体間感覚を呼び覚ます」という触れ込みだったが、モダンダンス、舞踏、演劇、パントマイム、そういったジャンルのアレンジにしか見えない。それに一体どんな身体感覚を呼び覚まそうとしたのだろう。地下室らしきところに住む芸術家?とその妻の怠惰な日常が描かれていたが、そこから得られる身体感覚って・・・しかしパフォーマーたちの水準は低くはないからそれなりに見ることはできた。問題は如何に表現するかよりも、何を表現するのかといった出発点にあると思った。
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# by yugikukan | 2005-04-04 10:58 | 演劇 
2005年 04月 01日

アフリカの太陽 火山灰地 あのひとだけには

27日(日)演劇集団円公演「アフリカの太陽」を観る。
アルコール依存症の者が集まる施設が舞台。そこに集う人々の絡み合いの中にドラマが生まれてくる。チェーホフ的な世界。俳優ひとりひとりに抑制をきかせたところは演出の力。バランスのよいアンサンブルにまとまっていた。どっしりと重いテーマにもかかわらず、観劇後には心が軽くなるような良質のヒューマンドラマ。
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28日(月)劇団民藝公演「火山灰地」観る。
劇団総出演というこで、舞台全体に繰り広げられる情景は演劇というより、本物の風景そのもの。特に祭りのシーンは迫力があった。ただ、先の第一部を見逃したせいかもしれないが、全体的に大味な感じがしてしまった。
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31日(木)スパイラルムーン公演「あのひとだけには」観る。舞台はあの世とこの世をつなぐ場所、舞台セットは図書館のようなイメージ。全編(おそらく)スモーク焚きっぱなし。魂の救済というテーマが、暖かくユーモラスに展開していく。生々しさを廃して、永遠の時の流れの中で、起こっているかのような幽玄なムードが持続していた。

# by yugikukan | 2005-04-01 01:06 | 演劇 
2005年 03月 27日

空中庭園公演「内濠十二景あるいは《二重の影》」

夜、空中庭園公演「内濠十二景あるいは《二重の影》」を観る。現代の空間からクローデルの世界への移行が能という形式をかりて具現化していた。宇宙規模の壮大なストーリーも能舞台では違和感なく展開できる。シテの観世榮夫先生、ツレの梅若晋矢氏、ワキの茂山宗彦氏の三人のアンサンブルもよかった。

# by yugikukan | 2005-03-27 06:33 | 演劇 
2005年 03月 21日

座☆スティング公演「忘却」

夜、座☆スティング公演「忘却」(阿佐ヶ谷アートスペース・プロット)を観る。若年性痴呆症という結構リアルなテーマ。彼女を支える女がふたり。決して暗くならずに前向きに生きていこうとする
女性三人の悲喜こもごも。女三人の演技にややかみ合いの悪さを感じた。台本では、エピソード出しっぱなしで、解決を示さないものがいくつか、、、会話は弾んでおもしろさがあったが、演出がそのおもしろさを整理し切れていない印象を受けた。公演期間は長いので、こなれていき、おもしろくなるだろう。

# by yugikukan | 2005-03-21 07:06 | 演劇 
2005年 03月 20日

ガス燈 夢の肉弾三勇士

午後、シアター1010で「ガス燈」を観る。三時間近くある長丁場をほぼ三人の役者(藤真利子氏、千葉哲也氏、大森博史氏、)で展開していく。前半の夫婦のやりとりは、心理的な芝居が続くので、広くて遠い観客席からは、おもしろさが伝わりきっていない感じがした。後半のサスペンスは楽しめた。妻役の藤真利子さんの不安定な精神状態の表現にやや物足りなさを感じた。ヒステリックになる部分がちょっと陽性な感じがして、多少違和感があったのかも。朝倉摂さんの舞台セットはリアルで豪華な中に、ジョーゼットを多用して、精神的なものを表出させていたように思う。ヒッチコックの「白い恐怖」や「めまい」のようなシュールな恐怖。

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夜、流山児事務所「夢の肉弾三勇士」、space早稲田。昼間に見たものとガラッと変わって、アングラ、小さな小屋、ひしめき合う役者、・・・。楽しめた。こういうのまだあったのかと、芝居を始めたころのことを思い出した。今の演劇は、いや社会そのものが閉塞状況にあることが、逆に感じられた。塩野谷氏が全開、りりしくも滑稽で、good!ただ全体的なこととして、時間軸をもたない作劇方法は、演出的な驚かせの連続になってしまい、途中で行き詰る。感覚的な刺激は、マックスのレベルに達すると、あとはその刺激に慣れてしまい、どんなに手を尽くしても、刺激が刺激的に感じられなくなってしまうからだ。
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# by yugikukan | 2005-03-20 11:50 | 演劇 
2005年 03月 19日

女たちの薔薇戦争

横浜元町の山手ゲーテ座で、東京シェイクスピア・カンパニー公演「女たちの薔薇戦争」観る。つかさまりさんが、アン王妃で出演していた。ヘンリー6世Ⅰ~Ⅲ、リチャード3世からの抜粋。エリザベス、マーガレット、アンの三人の女にスポットをあてて進行する。俳優は口跡もよく、がんばっていたと思うが、作品全体に盛り上がりを欠いた印象。佐藤圭一さんの生演奏、もっと主張していい部分もあるような気がした、ややおとなしい。

花粉症今日から急に本格化!!!

# by yugikukan | 2005-03-19 00:14
2005年 03月 15日

いよいよはじめる!

遊戯空間のホームページを新たに作っていますが、その中で「雑記」の部分をブログにします。
ホームぺージ公開まで今しばらくかかりますが、ブログは一足早く発進です。

# by yugikukan | 2005-03-15 14:18