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幕間のメモ帳

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2013年 01月 01日

明けましておめでとうございます

新しい年が始まりました。

今年は遊戯空間旗揚げ25周年です。

2月に「詩×劇 未来からのことばーもし成就するならばー」
8月、9月に「子宝善哉」
12月に「全段通しリーディング 仮名手本忠臣蔵」

を予定しております。

どうぞよろしくお願いします。

篠本賢一

# by yugikukan | 2013-01-01 01:47 | 日記
2012年 12月 31日

次回公演予告

「詩×劇 未来からのことばーもし成就するならばー」
テキスト 和合亮一「廃炉詩篇」より
構成・演出 篠本賢一
2月8日(金)ー10日(日) 劇場 シアターⅩ
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# by yugikukan | 2012-12-31 18:36 | 日記
2012年 12月 31日

今年の仕事

1月 日本演出者協会 「第二回日韓演劇フェスティバル」実行委員
3月 遊戯空間「詩×劇 つぶやきと叫び in 仙台」 演出・出演
3月 杉並演劇祭 審査委員
4月 テアトルアカデミー舞台クラス発表会 「師走坊主」演出
4月 授業フェスティバル「授業」演出・出演
5月 演劇集団ジーバ発表会 「文七元結」他 演出・出演
6月 遊戯空間「隅田川の線香花火」演出
7月 現代舞踊協会「時の分配」出演
8月 今申楽朧座「風」出演
9月 文月レイバレエ発表会「ジゼル」出演
9月 日本演出者協会 「最後の伝令」出演・演出助手
10月 テアトルアカデミー舞台クラス発表会「ベルナルダ・アルバの家」演出
10月 室内オペラ「夕日の耳」演出
11月 映画甲子園2012 審査委員
12月 劇団銅鑼「継志その弐ー板橋から戦争を語り継ぐー」演出
12月 遊戯空間「仮名手本忠臣蔵」演出・出演


2012年もさまざまな出会いや悲しいお別れがいろいろありました。
お陰様でなんとか一年が終わろうとしています。
お世話になりました。

# by yugikukan | 2012-12-31 10:25 | 日記
2012年 11月 01日

めまぐるしき最近の動向

【観劇作品】

8月31日(金) ZORA公演『蜘蛛女のキス』作:マヌエル・プイグ、演出:扇田卓也(ヒンドゥー五千回)、出演:坂本容志枝、吉村恵美子 於:新宿サニーサイドシアター 

9月3日(月)花之雲右團治一座『人情噺 文七元結』原作:三遊亭圓朝、脚色:竹の家すずめ、出演:林家正雀、桂右團治、ほか 於:国立演芸場

9月22日(土)アジア・ミーツ・アジア『Unbearable Dreams6~Hope and 狂人日記』 於:プロトシアター

10月5日(金)『シベリア』原作:小松重男 脚色・作詞・演出:福田善之 出演:佐藤銀平/野々村のん/久松夕子/渡辺聡/長尾稔彦/小林亜紀子/橋本千佳子/飯島真弓/柳亜耶/菅原奈月/溝口明日美/観世葉子/早野ゆかり/福原圭一/ふじたあさや/児玉泰次/前田昌明/平田広明 於:代々木能楽堂


篠本・関連作品

◆9月2日
文月レイバレエスタジオ発表会『ジゼル』・・・出演 於:熊谷会館

10年前の「ヒラリオン」に続き今回は「クールランド公」を演ずる。

◆9月14日
日本演出者協会主催「近代戯曲研修セミナー」作:菊谷榮、演出:智春『最後の伝令』・・・出演と演出助手、並びにプロデュース 於:芸能花伝舎

昭和の喜劇王エノケンこと榎本健一の劇団で劇作を担当。モダンな作風で喜劇・レビューに新境地を築いた菊谷榮の代表作を研究する。

◆10月2日 
テアトルアカデミー 舞台演技クラス発表会 作:フェデリコ・ガルシア・ロルカ『リーディングドラマ ベルナルダ・アルバの家』・・・演出 於:本館Aスタジオ

ロルカの三大悲劇をリーディングドラマで。ロルカ作劇の心理の掘り下げは激しく、確かなものだった。
リーディングによって、このドラマの構造を視覚化する。
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◆10月25日
『夕日の耳~室内オペラと能楽が織りなす幽玄の世界』・・・演出 於:サントリーホール ブルーローズ

オペラと能、新たなコラボレーションの可能性を探る
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9月10日に長男誕生。剛宏(たけひろ)と命名す。
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# by yugikukan | 2012-11-01 00:00 | 演劇 
2012年 08月 17日

猛暑続く

【最近の観劇作品】

7月13日(金)演劇集団円公演『ガリレイの生涯』作:ベルトルト・ブレヒト、演出:森新太郎 於:シアタートラム

7月22日(土)SENDAI座project公演『ハイライフ』作:リー・マクドゥーガル、演出:伊藤み弥 於:space早稲田 

8月4日(土)劇団銅鑼公演『遺骨』原作:内田康夫、脚色・演出:平石耕一、於:劇団アトリエ


6月に遊戯空間『隅田川の線香花火』、7月に『現代舞踊展』、8月に東日本復興勧進今申楽『風』と続いたこの三か月でしたが、毎日の稽古場通いからほんの束の間解放されています。

8月より、東上線中板橋駅そばに、稽古場「アトリエそら」がオープン。
演出を担当している劇団櫂人と遊戯空間で使用し、外部貸し出しは基本的にしないプライベートな空間である。ここをこれからの演劇創造の拠点としていきたい。

9月は、バレエ「ジゼル」、演出者協会主催・近代戯曲セミナー菊谷栄作「最後の伝令」の演出助手ならびに制作など課題が山済みである。

# by yugikukan | 2012-08-17 10:30 | 演劇 
2012年 08月 06日

隅田川の線香花火、公演終了

ホームページ故障のため、こちらから御礼申し上げます。

御来場頂きましてありがとうございました。
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# by yugikukan | 2012-08-06 10:55 | 日記
2012年 05月 29日

ディテールをつくる二週間

『隅田川の線香花火』の稽古。
荒立ちが終わり、今度は細かい部分を作っていく二週間。
まず初めの一週間は、あまり小さく固めようとせずに、可能性を探ることを重視する。
俳優が想像力を働かせて持ち込んでくるものをできるだけ試してみる。

言葉や動きのクセを修正することもこの時期に徹底しなければならない。
特に今回は和物なので、着物を着た所作、着つけも大切だ。
台詞に関しては、意志や感情、出来事をまとめてワンブレスで言い切る、無駄な間を排除する。
ワンセンテンスにピークが複数ないかどうか。山と呼んでいるが、これがワンセンテンスに複数あると、意味が伝わらないし、語っている本人も集中していない状態になっている。
感情、感覚の切り替え位置を徹底させること。これは読み合わせでも取り組んでいるが、中身の違うセリフを違うブレスでしゃべっているかどうか。内容が変わっているのに、ブレスを変えずにしゃべると、これもおかしなことになる。内容を変化させるときには、必ず息継ぎをし直す。
それと関連し、相手役のセリフのどの部分に反応するのかということも明確にしていく。その時に動き、呼吸の変化はどうなるか。

など。

小道具の使い方の探求もこの時期に深めていきたい。
小道具と言っても扇子と手ぬぐい、基本的にこれだけ。
その二つを様々なものに見立てていくという、落語風の使い方をする。
今回の座組みには、桂右團治師匠が参加してくれているので、貴重なアドバイスが頂ける。

演出をしていて台本の読み込みが昨年よりも深まった気がする、自分で書いたものなのだが。
昨年は書いたものを立体的にすることで精いっぱいだったのかも。
今回は、人物の造形につながる物語の連続性、モチーフとモチーフの間にある伏線などが、前回に比べよく見えるようになった。
そういった意味では、今回の方が戯曲に対し客観性が持て、前回よりも演出としての作業ができているのかもしれない。自分で書いた台本に新たな光を当てていく作業、なかなか新鮮である。

6月9日の稽古は、当初午後夜間の長丁場だったが、桂右團治師匠が、国立演芸場に出演するので、稽古は半日で終え、出演者一同で三宅坂に応援しに行くことにした。稽古場では、演劇というアウェーでの他流試合に挑戦している師匠だが、その時はホームグラウンドでの師匠を観ることが出来る。これも楽しみ。

# by yugikukan | 2012-05-29 06:41 | 日記
2012年 05月 24日

立体化作業へ

『隅田川の線香花火』の稽古も新たな段階に入る。

今日は舞台上の動線の確認。

基本的に舞台装置はない。

俳優の位置関係、動線だけですべてを表現していく。

この方法による演劇に出会ったのは、ピーター・ブルック著『何もない空間』

そして能。

そしてダンス。

何もない舞台に新たな空間、時間原則を作っていく面白さ。

# by yugikukan | 2012-05-24 10:30 | 日記
2012年 05月 22日

全生庵、圓朝の墓前で

【今週の観劇作品】

5月20日(日)青年劇場公演『臨界幻想2011』作・演出:ふじたあさや 於:紀伊国屋サザンシアター 
30年前に上演されたこの戯曲。スリーマイルでの事故後に書かれ、その後、チェルノブイリの事故があった。しかし、この作品で描かれた深刻な原発事故及び原発作業員の実態は、なんら変わっていない。演劇というものは、世界を映す鏡といわれるが、普段見逃してしまっている出来事をあぶりだすようにこの作品は成立していた。会場で和合亮一さんに出会う、偶然。

19日(土)、谷仲、全生庵にて圓朝、鉄舟の墓参り。出演者多数と公演の成功を願う。

『隅田川の線香花火』の稽古も一週間が過ぎた。動くことなしに読む稽古を重ねた。
それぞれ役へのアプローチが始まった一週間でもあった。

セルフイメージに縛られたまま言葉を発する俳優には、その縛りを解きほぐすヒントを提示した。

人間は意外に自分を小さくまとめてしまう傾向がある。
もちろん日常生活を社会的に営むには必要な、処世術とでもいえるものだが、これが俳優表現に於いては障害になることが多い。
経験のある俳優、能力のある俳優は、そのタガを自ら自由に取り払い、体の中にあるパワーをうまく使いこなすことが出来る。そういった俳優には、演出家はあまり多くを語らずに、彼らの作業を遠くから観て楽しんでいればよい。そういった意味では、今回の座組みは、演出にあまり仕事をさせない座組みともいえよう。

また、初顔合わせの多い今回の座組みにおいては、互いの事を知りあうための一週間でもあった。
どんな音を出すのか、どんな絡み方ができるのか。
お互いの出方を観察しながら、ある者は用心深く、ある者は相手を挑発して、良好なコミュニケーションを探っているようだった。

二日間のお休みののち、稽古は再開される。
次のクールは、ブロッキング。それぞれのシーンは、舞台のどの場所で展開され、人物はどこから登場し退場するのか、舞台での動線をさぐる作業に入る。

演出家の期待をいい意味で裏切ってくれそうな役者が多いので、また楽しみな一週間になりそうだ。

# by yugikukan | 2012-05-22 10:26 | 日記
2012年 05月 14日

遊戯空間稽古初日

【観劇作品】

5月13日(日)『授業フェスティバル公演』実験演劇集団風蝕異人街、長堀博物館◎プロデュース 於:神楽坂ディプラッツ 


さて、本日より遊戯空間公演『隅田川の線香花火』が始まります。

一昨年前に他団体に書き下ろした戯曲ですが、震災直後、公演中止になりましたが、遊戯空間公演としての仕切り直しです。前回のメンバー10名に、新たなメンバー9人が加わり、俳優総勢19名の大所帯です。

稽古初日の読み合わせで、今回のアンサンブルがどんなものになるのか、見えてきます。
演出としては、頭で考えたことが、どれほどできるのか、どれほどできないのか、これからの稽古の方向性を探る大切な日です。

恍惚と不安が同居した演出家にとって、何とも言えぬ一日です。

# by yugikukan | 2012-05-14 07:44 | 日記
2012年 05月 08日

ここ一か月を振り返る

【今週の観劇作品】

5月6日(日)授業フェスティバル公演『授業』作:イヨネスコ 於:神楽坂ディプラッツ 
3月25日(日)『魔笛』演出:ピーター・ブルック 於:さいたま芸術劇場
 

『授業』公演が終わった。
千賀ゆう子企画での二度目の演出、そして、二度目の出演。

そして、いよいよ『隅田川の線香花火』の稽古が来週始まる。

この数か月、演出というものについて、あらためて考えさせられるような稽古が続いた。
それは、普段作業をする現場とは違ったルールのもとに作業をしなければならなかったからだ。

雑感。

演出家のもつ決定権とは何か。

演出は現場で様々な問題に決断を迫られる。しかし演出家の担う決定権が現場で機能しなくなった場合、現場は秩序ある進行を継続できるかどうか。それは難しいと言わなければならないだろう。

言い換えれば、演出家がすべき準備を怠ってはならない、ということかもしれない。

戯曲に対する理解、そして、戯曲に対するアプローチの方法、そしてその具体的な作業行程、これらが、確実に準備され、参加する俳優、スタッフの理解を得なければならない。

そうでなければ、演出家が決定権を持つことの意味合いがなくなってしまう。

また、演出家は時間の管理を徹底しなければならない。

公演というものは、初日という、現場サイドからすると、締切と呼んでいいものがある。
締切に如何に間に合わせるか、これも演出家が充分な準備をしてはじめてできるものだ。

しかしすべての作業は日程通りに進行するわけではない。
なんらかのアクシデントで稽古ができないということもありうるからだ。

そういったことにも配慮した危機管理が求められる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『授業』フェスティバルに参加して思うこと。

翻案というものはどういったことなのか。

演劇を誰に届けようとしているのか。

オリジナルとの距離感。

『授業』を知らない観客に対してはどうアプローチすべきか。

テキストの持っている言葉の力を俳優の身体パワーの引き金にできるかどうか。

言語論にこそ、こだわった作業をしなければならないはず。

言葉の力を上回る身体言語を提示できているかどうか。
オリジナル作品の身体表現による矮小化は避けなければならない。

などなど、雑感。

# by yugikukan | 2012-05-08 11:34 | 日記
2012年 03月 24日

震災後、一年・・・

【最近の観劇作品】

3月23日(金)ドアーズ公演『朝に死す』『葉っぱのフレディ』作:清水邦夫、レオ・バスカーリア、演出:福沢富夫、於:銀座みゆき館劇場 

3月21日(水)メガバックスコレクション公演『HOTEL CALL AT』作・演出:滝一也 於:阿佐ヶ谷アルシェ 

3月19日(月)劇団花鈴&演劇工房 GrowthRing公演『石灯る夜』作:中澤日菜子、演出:近藤妙代、、於:遊空間がざびぃ

3月10日(土)劇団銅鑼公演『砂の上の星』脚本:いずみ凛、演出:木村早苗、於:スペース雑遊

3月10日(土)梅左事務所『藤戸 唄浄瑠璃狂言』作・演出:堀川登志子、於:シアターⅩ

3月9日(金)劇団鈴木秀暢『昨日と今日の果て』作・演出:鈴木ヒデマサ 於:ひつじ座

3月4日(日)東京アンサンブル『荷』作:チョン・ボックン、演出:坂手洋二 於:ブレヒト芝居小屋

3月2日(金)龍昇企画『バウンティフルへの旅』作:ホートン・フート、翻訳・演出:栗原崇 於:スペース雑遊

2月26日(日)テラ・アーツ・ファクトリー『最後の炎』作:デーア・ローアー、構成・演出:林英樹、於:dー倉庫

2月24日(金)わらび座『ミュージカル アテルイ 北の耀星』原作:高橋克彦、脚本:杉山義法、演出:中村哮夫、於:新宿文化センター 大ホール

2月19日(日)東京ハイビーム『オー・マイ・ゴースト』作・演出:吉村ゆう 於:MAKOTO シアター銀座


3月17日(土)、18日(日)。
仙台で「詩×劇 つぶやきと叫び」を上演する。
和合亮一さんが、ツイッターに、つぶてを投稿しはじめて、一年後にあたる、一周年に被災地での上演。
東京の俳優とゑ仙台の俳優による合同公演。

長い間、仙台の演劇人との交流を続けてきた千賀ゆう子さんとTheatre Group“OCT/PASS”の石川裕人さんの声掛けで実現した企画です。
仙台で活躍する、劇団I.Q150の丹野久美子さん、SENDAI座☆プロジェクトの樋渡宏嗣さん、渡部ギュウさんらが参加しました。(Theatre Group“OCT/PASS”絵永けいさんは、本番直前に入院し参加できなくなってしまいました)

2月中旬から毎週末、仙台に行き、稽古をしました。但し、演出の私だけ。東京、仙台での稽古は、ともに代役をたてて、行いました。
しかし、仙台に行くたびごとに雪が降り、高速バスを使った日、5時間の行程が10時間かかってしまった日もあったりして、なかなか苦労しました。石川さんら仙台の方々には、「雪男」呼ばわりされてしまいました。

さて、この作品は、いまだ解決をみない震災を扱っている作品だけに観客の方々の反応も非常にストレートです。
昨年の東京での公演の際にもありましたが、この作品がもっている一種の代弁作用によりカタルシスを得たという評価、災害当時を記録する価値などが、肯定的な評価としてある一方、傷ついた心の癒えぬ方々に対して追い打ちを掛けているとの批判的な意見もありました。

東京公演では、和合さんの個的な視点に違和感を感じる方もいた。「実際はそんなんじゃない」という声。今回は、そういった意見は少なかったような気がします。構成上、和合さんの視点であること明確にしたこと、また、震災一年たって和合さんの言葉がある種の普遍性を獲得し始めているということもあるかもしれません。

今回の仙台公演で、東京の者に震災の苦しみがわかってたまるか、という厳しい意見がありました。

逆に、この作品は、ぜひ継続するべきだという意見もありました。
特に被災地にほど遠い西日本で上演をすべきである、という声。

「認めたくないけど認めるしかないんでしょうね」

つぶてのなかにこういう一節がありますが、放射能、津波、余震の被害に苦しむ東北の方々のやりきれなさ、いらだちは、こういったねじれた言葉にあるのでしょう。

「詩×劇 つぶやきと叫び」は、当事者としては、受け入れがたい部分もあるが、様々な想いを代弁しているところもあり、だからこそ、被災地ではない他でやってほしい、そうすれば応援するよ、といった心情でしょうか。

震災直後、生まれたこの作品は、機会と場所を変えて、問われ続けなければならない作品なのかもしれません。

その土地その土地での評価は、震災の実感を映し出す鏡となって、私達作り手にも反射してきます。それが社会を映し出す鏡と考えることもできるかもしれません。

# by yugikukan | 2012-03-24 09:24 | 日記
2012年 02月 06日

怒涛の一か月

【最近の観劇作品】

1月19日(木)劇団サンスユ公演『奇妙旅行』作:古城十忍、演出:リュ・ジョヨン 於:あうるすぽっと 
1月23日(月)劇団太陽族公演『異郷の涙』作・演出:岩崎正裕 於:あうるすぽっと 
1月27日(金)『トンマッコルへようこそ』作:チャン・ジン、演出:東憲司 於:あうるすぽっと
2月4日(土)桐朋学園短期大学卒業公演『夢、「オセローの稽古」の』構成・演出:福田善之 於:せんがわ劇場


年が明けると、第二回日韓演劇フェスティバルの運営スタッフとして、慌ただしい日々が続いた。
身をすり減らしてきりきりした日が続いたが、大きな収穫もあった。

芸人「マルセ太郎」と出会えたことだ。

といっても、マルセさんはもう十年前に亡くなっている。

回顧展、ゲストトークをやるにあたって、過去の作品の映像資料、著作、そして、生前のマルセさんの関係者と出会えたことが、とても素晴らしかったのだ。


「思考する芸人」マルセさんは、「記憶は弱者にあり」と語り、晩年、社会的な弱者にまなざしを向けた喜劇を作り続けた。

また、「スクリーンのない映画館」という、一人芸で瞬く間に全国にファンを作った。
マルセさんに魅せられた彼らは、マルセ中毒と自称する。

回顧展では、「スクリーンのない映画館 泥の河」を上映した。

私は4度目の視聴だったが、また泣けた。

たぶん、もう一度観ても泣いてしまうだろう。

それほど素晴らしい作品だ。

生前のライブを観たかった、実に残念。


そして、これも手前味噌になってしまうが、伝手あってお招きした新内の岡本宮之助さんが、
故岡本文弥師匠の「ぶんや・ありらん」を披露してくれた。

文弥さんが、98歳の時に作った新作新内。
従軍慰安婦を扱っている問題作。「謝罪寸志」の副題がついている。

文弥師匠の芸を受け継ぐ気合の演奏だった。



日韓フェスも二週間の東京開催が終了し、今は大阪で、ほどなく、福岡でも開催される。


さて、そんななか、遊戯空間の次回作の準備が、急ピッチで進められている。

「詩×劇 つぶやきと叫び in 仙台」

2012年3月17日(土)、18日(日)13:30開​演 於:仙台文学館

作:和合亮一「詩の礫」「詩ノ黙礼」による

構成・演出:篠本賢一

出演:佐々木梅治、千賀ゆう子、藤田三三三、加藤翠、篠​本賢一 絵永けい、丹野久美子、樋渡宏嗣、渡部ギュウ

演奏:藤田佐知子

仙台演劇を代表する方々とのコラボは、充実した作業になりそう。

昨年の座・高円寺バージョンの台本に手を加えている。

乞うご期待!

# by yugikukan | 2012-02-06 02:32 | 日記
2012年 01月 03日

新しい年に

新しい年になりました。

昨年はかの震災により、ものを考える尺度に大きな変化がありました。

地震津波の災害に対して、自然のなかに生まれ生きている我々の存在を強く感じたし、それに続く福島第一原発の事故は、今もって解決の道筋を模索している状態、このような問題に目を向けることなく暮らしていた自分自身の問題意識の甘さを実感せざるをえません。

ここ数年の演出作品でも、自然との共生ということでいえば、泉鏡花は「夜叉ヶ池」「天守物語」などでその問題を描いていたし、圓朝の怪談噺にも人間という存在の危うさ頼りなさ、決して、驕ってはいけないことなどを描いていました。それらの作品をもう一度読み直してみたいと思います、

また、芸術というものの役割が如何なものなのか、そこにも踏み込んでいかなければなりません。

政治、経済、また科学、医学などと芸術のコラボレーションは、今後の大きな課題となりそうです。

心のない科学技術が、政治に利用され、偏った経済活動に拍車をかけ、芸術はそれらのパトロンに堕していたのではないか、そんな気がします。

そういった歴史のツケがかの原発事故につながったのではないか。

芸術は直接、生活に反映されたり、衣食住を満たしたりすることはできませんが、人間がどうやって生きていったらいいのか、その理想を掲げることはできるはずです。



Imagine
想像してごらん

John Lennon
ジョン レノン

Imagine there's no heaven
It's easy if you try
No hell below us
Above us only sky
Imagine all the people
Living for today
想像してごらん
天国はないと
想像してみるのはたやすい
みんなの下に地獄はなく
みんなの上には空があるだけ
想像してごらん
みんな今日のために暮らしていると

Imagine there's no countries
It isn't hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion too
Imagine all the people
Living life in peace
想像してごらん
国はないと
想像するのは難しくない
殺す目的も死ぬ目的もない
宗教もない
想像してごらん
みんな平和に暮らしていると

You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will live as one
君は僕を夢想家と言うかもしれない
でも僕一人だけじゃないんだ
いつか仲間に加わってほしいなと思う
そしたら世界はひとつとなって生きる

Imagine no possessions
I wonder if you can
No need for greed or hunger
A brotherhood of man
Imagine all the people
Sharing all the world
想像してごらん
所有もないと
君にできるかな
貪欲も飢餓も生じる必要がない
人類の兄弟愛の世界だ
想像してごらん
みんなが世界を共有していると

You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will live as one
君は僕を夢想家と言うかもしれない
でも僕一人だけじゃないんだ
いつか仲間に加わってほしいなと思う
そしたら世界はひとつとなって生きる


【最近の観劇作品】

12月8日(木)劇団東演公演『つがいのエプロン』作:堀江安夫、演出:原田一樹、於:東演パラータ
12月25日(日)パラダイス一座公演『オールド・バンチ4 男たちの挽歌完結編』作:山本清多、佃典彦、演出:流山児祥、於:下北沢スズナリ


2011年12月28日。
昨年に続き、第六回高校生映画コンクール「映画甲子園2011」の審査員を務める。
今年も素晴らしい作品、若き才能に多く出会えた。

# by yugikukan | 2012-01-03 13:38 | 日記
2011年 12月 06日

祝婚歌

12月3日夜、和合さんより素晴らしいプレゼントを頂いた。


祝婚歌

鳥がさえずる時に
白い波が押しよせて引いてゆく瞬(まばた)きに
星と月 また少し 明るくなる今に
あなたが私を見つめ返してくれる幸福を

約束の後で 新鮮な大地で
芽吹く野原で 足跡を重ねて
あなたとならどんな大河でも渡ってみせるから
手と手を結んで時に強く固く
         時にそっと出来るだけ
                  そっと

確かめよう 私たちの命を魂を
言葉を 宇宙を 海のかなたの美しい帆を
家族である喜びと誇りを
新しい生命を 新しい太陽を
           果てのない青空を


風が吹きはじめた時
目が覚めた時
花の影にほほえむ時
嬉しくて涙がこぼれてしまう時

私はあなたを見つめる

あなたは私を見つめ返してくれる

この時に

鳥がさえずる
白い波が押しよせて引いてゆく
星と月 また少し 明るくなる
あなたが私を見つめ返してくれる

和合亮一


【最近の観劇作品】

11月25日(土)劇団テアトル・カナ公演『ライロニア』於:シアター×

12月1日(木)青年劇場公演『シャッター通り商店街』作:高橋正圀、演出:松波亮介、於:練馬文化センター 小ホール 

12月3日(土)スパイラルムーン公演『キネカメモリア』作:横田雄紀、演出:秋葉舞滝子、於:劇小劇場 


# by yugikukan | 2011-12-06 10:19 | 日記